海を見ていた午後
横浜に、臨港パークという公園がある。
臨港パークと口に出した瞬間に頭にLINKIN PARKが浮かび0.5秒ほど騒がしくなるのが
私の中の臨港パークあるあるなのですが皆様はいかがでしょうか。
あの、臨港パークっていう字面と響き、すごくいいですよね。
臨 港 ってすごいカタい感じなのにパークでいきなりヌケ感出してくるなって。
おしゃれ上級者か、って思いますよね。
りん こう って言われたらなんだかビシっとした顔で とう しゃ かい じん れつ ぜん ぎょう!
とか言いたくなるのに、
パーク!ってなるっていうか。
よりにもよってパーク!っていう謎の興奮。
前置きが長くなりましたけれど、臨港パークで先日、海見したんです。
臨港パークでピクニックをすることを10年ほど前から「海見」と呼んでおり、
また海見したいねなどと言いながら本当に10年たってしまった。
恐る恐る昔のブログを覗いてみたところ、前回行ったのは2005年5月。
10年前の私は臨港パークで昼から酔っぱらってその後後楽園ホールに移動してボクシングの応援に行っており、
大学4年生の謎のスケジューリングと移動距離に10年越しに首をひねったりしていたわけです。
とにかく、ピクニックっていうか、
まあ、外でお酒飲むのが好きなんですよね。
そして、常に探しているんですよね。公然と野外でお酒を飲める理由を。
わざわざ倒置法で言うほどのことでもないんですけれど。
たぶん、見た目のダメ感、享楽度を可能な限り薄めたいというスケベ心なんですよね。
街なかで缶ビール飲んでたらすごいダメ感ありますけど、
海の見える公園の芝生の上で飲んでたらダメ感ないですし、
むしろピースな愛のバイブスでポジティブな感じが下手したら出るっていうか、
調子にのってエコとかロハスとか無理矢理ねじこんでも気づかないかもしれないし、
充実した人生と物欲にまみれていない風を装えるっていうか、
お金とかじゃないよね的価値観持ち合わせてますよアピールっていうか、
とにかくまとめるとなんかよくわかんないけど見た目いい感じですげえ酒飲めんぞ
っていう。
フジロックとか朝霧とか、ほぼその楽しさな気がしますよね。
アルコールのダメ感や享楽さが、緑や太陽や音楽や富士山やキャンプでうやむやになり、
朝一でビール飲んだりしても朝一で牛乳を飲むがごとくの絵面というか、
赦されている感じなんですよね。
もはや何からそんなに赦されたいのかわからないんですけれど。
そしてわたしはだいぶすでに甘やかされているというか赦されてますし、
なんていうかみなさまいつもすみません。
海を見るって、なんであんないい気分になるんでしょう。
決してわたしは夏っしょ海行くっしょノリっしょ焼くっしょとかいうひとではないのだけれど、
それでもなんか、
、、あるよね、生きてれば、、そういうこともサ、
みたいな、けだるい前向き感に包まれるあの心地よさがたまらないのです。
そこに海があり、
お酒があり、
あなたがいること
とかいう私の中のポエ美が突如つぶやき出したりして手に負えないんだけれど、
それでもやっぱり、海を見ることは、とってもいい。
わたしたちの隣にカップルがいて、1時間ほど静かに、言葉もあまり交わさずに寝転んでいたのだけれど、
帰り際に女の子が男の子にさらっと
あー楽しかった、
と言っていて、わあ!と勝手に盛り上がってしまった。
静かに二人で一緒に居て海を見ていたことをそんな風にぽろっと出ちゃった風に楽しかったなんて言われたら、アナタそれ以上の愛の告白がありますかと、
心の中の教卓をばんばんと強く叩いた。
なんだったらおい彼氏今の意味わかってんのか!と頬を染めながら胸ぐらをつかみたい衝動にかられた。
海を見ながらビールを飲んでとっても幸せなんだけれど
それを幸せと感じる素地があることがすでに相当に幸せなのですよね。
ポエ美的に言うと「あなたがいること」の部分に満たされすぎていてそれが自然だと思っていたけれど、
そもそもビールが美味しいのも海が綺麗なのもイッツユー、あなたたちのおかげだった。
10年前も今も、いつだってそうなのです。
おはよう世界!
だいじなあなたたちよボンウィークエンド。