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意識散漫系ブログです。

アパレルのひとっぽいこと書こうと思ったのですが

言葉の響きに弱いというか、
ただ単なる笑い上戸というか、
とにかく、世の中には笑える響きが溢れていて困る。
 
それは仕事においても同様で、
洋服関係の仕事をしているので、布のスワッチを見ることが多いのだけれど、
布の名前が、いちいち私を誘惑してくる。
 
例えばエジプト綿の一種で、ギザ綿(めん)、っていうのがあるんですけど、
まず、しょこたんかな?ってなりますよね。
まあ絶対に、ギザ綿のほうがしょこたんよりも先にギザを名乗り始めてるはずなんだけれど、
くだらないとは思いつつも私の中のしょこたんがギガント綿とかまず言い出すのです。
 
で、ギザ綿を使った布の名前で、
「ギザ綿リヨセルスムース」とか、あるんですけれど、
もう完全に必殺技ですよね。
ギザメン、ってすごく入りが激しそうだけど、スムース、で終わってるところがこう、
柔道とかできちっと技が入ると苦しくなく気持ちよく堕ちて意識が飛ぶ、とか言うじゃないですか、
まあそういう技の一種かな、って思いますよね。
またはギザMENって渋谷にいそうだな、とか、ギザMENたちの髪型ってこんな感じかな、とか。
 
あと、ギザ綿ってのは高級綿でして、一本の繊維が、長いんですね。
で、その極めて長い繊維のことを、超長綿(ちょうちょうめん)と呼ぶんですけれど、
なんかわかんないんですけど、すごい私、ツボっちゃうんですよね、ちょうちょうめん。
 
中国のなんか、徳の高いひとっぽいっていうか、神々しいっていうか、嗚呼、超長綿さま!って言いたくなっちゃうっていうか。
断崖絶壁を乗り越えたのちに、選ばれしものだけが会える超長綿さま。白い、長いあごひげを豊かにたたえた超長綿さま。
 
超長綿天竺(ちょうちょうめんてんじく)、とか言われたら、光り輝く七色の布、って感じだし、
80双超長綿天竺(はちまるそうちょうちょうめんてんじく)とか言われたら誰も見たものはいないと言う、あの、、幻の技!ってなる。
 
 
他には「ポンチシルケットバイオ」とかもあるんですけど、
ポンチ、ってすごいあほみたいなのに最後バイオ、って、
もう高3の9月、偏差値35からの東大現役合格、的な様相を呈してくるっていうか、
ただごとじゃない感が出てきて気が気じゃないというか。
 
ものすごく普通に解説すると、
編み地の名前と、素材の名前と、加工の名前、糸番手、単糸か双糸か、とが組み合わさってその布の名前ができてる場合が結構あって、
組み合わせるともうそういう、非常に主張を感じる名前になってしまうんです。
 
ギザ綿とかリヨセル、超長綿ってのは素材名だし、スムース、天竺、ポンチってのは編み方で。
シルケットバイオは加工の名前、80双は80番の糸を2本撚り合せて1本にしてるってことです。
 
まあ、名前として洒落てないなあとは思うんだけれど、
その名前聞いただけでなんとなくどういうものかがすぐわかるのはいいなあと思う。
日本っぽいと思う。
 
品番だけだと全然わからないし(APS83055 とか)、
あとは外国の生地だと人の名前をつけたりしてておしゃれっぽいですけどどういうものかはすぐわからないんですよね。
余談ですけどたまにヨーロッパの生地屋さんで、
日本の女性の名前を生地につけてる会社があるんですけど、(YURIKO とか、AKEMI とか、なんか知らんがついてる)
日本人が見るとなんていうか謎の場末のスナック感しか感じなくて複雑な気持ちになったのをふと思い出しました。
 
さ、明日もちゃんと仕事しようっと。
 
追記:昔も同じようなこと書いたことがあると思って見たところ、2004年12月に書いてたので移してみました。基本的に頭の中が10年間変化してない。